特に、ネットワークが旧来の組織の壁を越えて機能する特性を持ち、そのことによって、ワンストップ・サービスやマルチ・アクセス・サービスが実現するという構造があることからすれば、それを円滑に推進するため、既存の法制度の枠組みを越えた手続が実現されなければならない。個別責任主義で細分化された行政の組織、権限をこのようなネットワーク機能によって横断的なサービスで枠を超えることは容易ではないと考えられるが、それを目指すことがまさに、行政改革の推進であり、行政サービスの根本の改革になる筈である。情報技術の進歩、ネットワークの普及が技術的にはそれを可能としつつあるのである。